「待つ」を教えられる
仕事を他人に教えるのが苦手である。
年下の新人君に教えても一向に覚えてくれない。
「なぜ出来ないんだ!」と心で思う。
しかし、これは考え方がおかしい。
自分が年月をかけて覚えたものを高卒の相手がすぐに出来るわけがない。
教えるという行為には、「待つ」という過程が必要らしい。
盆栽が教えてくれたことである。
ちいさな盆栽といえど、今日作って明日完成するわけではない。
今日の剪定の結果は半年後や一年後に表れる。
盆栽はやればやるほど「待つ」を教えられる。
成果が出るにはある程度時間が必要なのだ。
職場の新人君よ、待ってるぞ…。