盆栽の楽しみ方
盆栽の楽しみ方とは何だろうか…?
飾る、眺める。
買う。
作る。
どれも正解です。
楽しみ方は大きく分けて三つあります。
・展示会に出品することを目的とする
・完成品を買って自分だけで楽しむ
・素材から自分で作る
ー展示会に出すことを目的とするー
盆栽の展示会は地元開催や愛好会主催、また大規模なものは「国風展」というものまで大小さまざまです。大きな展示会になるとそれなりに見栄えの良い木や古い木が必要となります。「5年後の開催に向けて」といったように数年前から(あるいは十年以上前から)目標を決めて、必然的に用意する盆栽は高価なモノとなります。目標に向かって木を育てていき、晴れ舞台に出すという楽しみ方ですね。
「国風展」で検索してみると立派な盆栽がたくさん見られますよ。
ー完成品を買って、自分だけで楽しむー
展示会にはあまり興味はないけど、自分だけで所有するという楽しみ方です。完成品を手にするわけですが、当然日々の手入れは必要になります。そういった日常の管理も含めて自分の楽しみとするやり方。収集家といった方々はこの部類に入るかもしれませんね。展示会が目的ではないけれども、所有している盆栽をたまに出品しますという方もいるようです。
右の盆栽は完成品を購入したもの。買ってすぐに飾ることが出来る。
(ちなみに右側は池坊流の生け花です)
ー素材から自分で作るー
完成品をいきなり入手するのではなく、やっぱり自分で作りたいという盆栽家たちです。「作り屋さん」と呼ばれます。プロの盆栽家はもちろんのこと、愛好家の多くは「作り屋」だったりします。種を播く(実生(みしょう))、挿し木、接ぎ木、取り木など様々技術を用いて素材を作り、そこから盆栽へと仕立てていきます。
こちらは種を播いて一年目のモミジ。実生1年生と言います。どんな立派な木でも最初はここからスタートします。
こちらは「接ぎ木」の様子。黒松に寿(ことぶき)という品種の黒松を接いでます。
手が器用な人や、昔プラモデルを作っていたという人はハマってしまいます。w
楽しみ方の三つのうちどれが一番ワクワクしますか?
特別三つに分かれる必要はなく、「作って」そして「展示会出品」というやり方もあります。
最初は完成品を買ってみて、慣れてきたら作ってみたいという方もいらっしゃるでしょう。
どんな楽しみ方が合っているか、それが分かってくればますます楽しくなってくるかもしれませんね。