盆栽人にも失敗はある・・・
秋になれば実が熟す。
「丹精込めて」作った結果が秋に実る。
秋の展示会などはその発表会の場でもある。
キチンと仕上がった樹々を見ると感心する方々も多いと思うが、しかし全てが完璧に仕上がるわけではない。
今年は「水切れ」させてしまい、なんと大不作である。
花が咲けば必ず実が成ってくれるピラカンサはわずかに一つだけ...。
「水切れ」は鉢内の水分が抜けて、カラカラになってしまうこと。
水分が切れると植物は花や実を落とす。
実成りよりも自分の生命維持を優先するためである。
完全に管理不行き届きの結果としか言いようがない。
展示会に出すわけでもないのでどうなるわけでもないのだが、しかし一つとは…。
豆盆栽の西洋カマツカもなんとか三つだけ。
水やりは大切な仕事だが、5月頃の熱気で水切れを起こしてしまった。
初夏のしくじりは秋になって結果として現れる。散った花をもう一度咲かせることは出来ない。一度後退すると回復するのは一年後である。
盆栽づくりは「丹精込めて」とよく言われる。あんな細かい管理は出来ないという人もいるだろう。
しかし、盆栽人みんなが完璧にやっているわけではない。
失敗だってあるのだ。